物語の復活

mukuku2008-01-05

『“REの時代”3』(朝日新聞5日朝刊、尾崎千裕)は、映画『恋空』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の盛況、『ご当地キティちゃん』の人気、古い名曲のカバーアルバムのヒットなどに、「共鳴装置」としての物語の復活を見る。

 ドラマが拡散してしまった時代だからこそ、皮肉にも人々は「ベタ」な物語に安心感やあこがれを覚える。それが、会話やコミュニティーの土台になり得るものだから。

「ベタ」な物語に新鮮さを感じるのは、複雑化・解体化された物語が、つまらなくなったからだろう。しかし、「ベタ」な物語も、その類のものが量産されれば飽きられる。
「ベタ」でもなく、マニアックでもない。やがて生まれるであろうそんな物語だけが、過去も現在も乗り越えるだろう。

アクセスカウンター