NHKのコント番組『サラリーマンNEO』の演出を務める大宮エリーは、かつて会社勤めをしていた。
新人の頃、大きなプロジェクトに参加していたが上司に言われる。「プレゼンは失敗だった。で、君に降りてもらう」。一番、下っ端の私だけが降りてどうなるというのだろう。トカゲの尻尾切りみたいなもんですか? と尋ねたら、そうだと言われた。そして面白かった。哀しかったけれどなんだか笑えたのである。サラリーマン生活はそんなブラックな笑いであふれていた。理不尽な出来事に遭遇すると、面白い!と思うようにしてきた。笑いというのは、時に救いになる。
(『朝日新聞』23日朝刊「TVダイアリー」)
サラリーマン生活を乗り切るのにも、笑いという小道具が要る。