耳男と呼ばれる匠は、耳を切り落とされた際、見物していた夜長姫の笑顔が忘れられない。その笑顔に打ち勝つため、蛇の生き血をあおり、小屋の天井に無数の蛇をつるす。頼まれたミロク像ではなく、バケモノの像を彫るためだった。 近藤ようこの『夜長姫と耳男…
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