いるのか、いないのか、わからない。長嶋有の連作小説集『夕子ちゃんの近道』(新潮社)の主人公「僕」は、浮遊物のような存在だ。アンティーク店に居候するが、素性も名前もわからない。そもそも、生きているのか、死んでいるのかさえも。 つかもうとしても…
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