人類の願望

75歳になれば、死を選択できる近未来というSF的な設定でありながら、『PLAN75』(日本・フランス・フィリピン・カタール、早川千絵)のタッチは、ひたすらドキュメンタリー調だ。特異なキャラクターも、劇的な展開も、存在しないからこそ、死の在り方を思索する材料になっている。

少子化が問題視される一方で、世界では人口の爆発も懸念事項だ。人類は、自力で調節できるのか。戦争や疫病で死者をもたらすのは、人類の願望なのかもしれない。

      

 

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