コロナ後を生きる

 村上洋一郎編『コロナ後の世界を生きる』(岩波新書)では、他分野の識者が解析や提言を試みている。
 出口治朗は、14世紀のペストがルネッサンスを生み、15世紀のコロン交換で食料の均霑(きんてん)が進み、1918年のスペイン風邪第一次大戦を終わらせたことを挙げる。パンデミックがグローバリゼーションを加速させ、国際協調を生み出した。自然現象はいずれ終わるので、被害を最小限に留めるよう説く。

 マーガレット・アトウッドは、お気に入りのカフェや書店を支援し、出版社と作家が助け合い、信頼できる新聞や雑誌、民主主義やアートを支えることも呼びかける。地球環境をよくするチャンスとして、ライフスタイルを見直すための訴えも、忘れてはいない。

                     f:id:mukuku:20210117180101j:plain

 

 

アクセスカウンター