彼女たちの星

 部外者にとっては異質に見えても、信じている当人にとってみれば、とても切実なことかもしれない。『星の子』(日本、大森立嗣)の両親にとって、幼い娘の命を救った水は、信じるべきものであり、生きる糧だった。長女に愛想をつかされ、伯父や教師に否定されようと、守るべきものであった。

 宗教の是非は問うまい。一家の目には、彼女たちなりの世界が、もろいながらも、星のように輝いているのである。

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