老いてもダンディー

 仕事人間だった男が、疎遠だった妻に寄り添い、娘たちにも礼を尽くす。『運び屋』(米国、クリント・イーストウッド)は、老境による変化を、哀愁でも悲観でもなく、高潔な決断の好機として、とらえている。

 壮年期でも老年期でも、イーストウッドの世界の主人公たちは、孤高にありながら、毅然としている。一生涯、ダンディーなのだ。

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