作家とオタク


……圧倒的少数派かもしれないが、僕にとっては『シン・ゴジラ』は物足りない作品だった。……それが何かと言うと「それで、庵野監督は結局、何をやりたかったわけ?」ということだ。……映画を作るとは、監督のやむにやまれぬ思いを込めるということだ。そういう思いが込められているかどうかが、映画とただの2時間映像とを分ける、たったひとつの定義だと考えている。それがなければ、どんなに優れた映像作品であっても、僕の定義では映画とは言わない」(押井守『ひとまず、信じない』中公新書ラクレ

 定義は、監督によりけりだが、作家とオタクとの差は、認識しておく必要がある。

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