滅びの遺伝子

『戦慄の記録 インパール』(NHK)からうかがえる現場指揮官の無謀さを非難することはたやすい。ただ、根底では、撤退して生き残るよりも、死して滅びることを好むという日本人の意識が働いている。作戦を指示する者も、従う者も、まるで失敗するために動いているかのようだ。その流れを止める者は、いない。たとえ戦争が終わり、生き延びたとしても、やがてまた、滅びの方向を目指すのが、日本人の遺伝子なのだ。

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