人間の本性


 終戦直後、海岸に埋められた大量の地雷の撤去を元ナチスの少年兵が命じられた。十分な訓練を受けることなく、ろくな装備もないまま、砂浜を這いつくばる少年たちは、次々と負傷し、命を落としていく。
ヒトラーの忘れもの』(デンマーク・ドイツ、マーチン・ピータ・サンフリト)は、実際にあった任務の映画化だ。
 かつて支配した者であれ、現在支配する者であれ、どちらの側に立とうとも、残虐になりうるのが人間である。戦争は、人の冷酷さ・残忍さを露出させるきっかけにすぎない。

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