芸術の舞台裏


『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』(英国、ニック・リード)は、芸術監督への硫酸事件までも起きたロシアの名門バレエ団の内幕をよくぞここまでというレベルまで撮影したドキュメンタリーだ。
 芸術を愛する一方、衝突しあうバレエ団のダンサーや総裁たち。政府に干渉され、陰謀の渦巻くバレエ団に属し、明日の身分にも不安を抱えながら、芸術に打ち込むスタッフやダンサーは、いずれも真剣故に反目し合うのだ。
 舞台裏を知ることで、より一層、表現の深度を味わえるだろう。

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