変えるべきもの

 改憲論を唱える人も少なくない。しかし私が理解する限りにおいては改憲論の根拠というのは、現行憲法が(良すぎて困る)から改定しようという意見のようである。つまり少しばかり改悪した方が都合がいいから、世界の実情や日本の実情に合うように改悪しようという考え方である。(石川達三『徴用日記その他』幻戯書房

 変えるべきものは、現実を理想に近づけることだ。現実に屈服し、理想を妥協させることではない。

アクセスカウンター