アニメを生む世界


 アニメは、特殊な体験をもとに生まれるわけではない。異界を舞台にするにしても、同じことを繰り返す日常の観察から、変化するものとそうでないものとを感じ取ってこそ、世界の構築や描写に活かせるのだ。
夢と狂気の王国』(日本、砂田麻美)のスタジオジブリとて、特殊な世界ではない。スタッフが働き、暮らす世界は、たとえスタイルが違うにせよ、我々の世界と地続きの仕事場であり、生活の場なのだ。

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