すべて映画


『終わりゆく一日』(スイス、トーマス・イムバッハ)は、チューリッヒのスタジオ付近から見える15年間の風景と監督宛の留守番電話を再構成した私的フィクションだ。
 顔を見せず、声も出さない撮影者の人生の変遷と家族や知人とのかかわりが、美しく先鋭的な映像と含みのある録音メッセージから浮かび上がってくる。
 だれの人生も、すべて映画なのだ。

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