神話の土壌


 水没寸前の村に暮らす少女が、大嵐のあと、重病の父のために音信不通の母を探しに行く。
 大国の一員でありながら、未開地のような世界に生きる人間たち。
『ハッシュパピー バスタブ島の少女』(米国、ベン・ザイトリン)は、米国の南ルイジアナという現実の地を舞台にしつつ、宮崎駿風の要素を数多く散りばめ、ファンタジックな世界を作り出している。
 地球には、神話を生む土壌が、まだ残されている。

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