戦場


 湾岸戦争以後の「新しい戦争」は、つねに世界中で起こる可能性がある。農夫や猟師や会社員や教師や神官やタクシー運転手や学生が、徴用の手続きを経ずして、瞬時に兵士になる可能性を孕んでいる。おまけにいつだれが敵になるかもわからない。日常には戦争が組み込まれているのだ。(陣野俊史『戦争へ、文学へ』集英社

 地上のすべてが、戦場なのである。

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