境界線


 見る者と見られる者、カメラを向ける者と向けられる者、その断絶をだれよりも意識しながら、なおかつ、あえて断絶を直視しようとする。作品というのはその罪深い行為からしか生まれない。
                  (川本三郎『クレジットタイトルは最後まで』中公文庫)

 境界線を意識しつつ、境界線を越えた者だけが、映画を作れるのである。
 

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