出版業のこれから

mukuku2010-04-10

 鎌田慧は、出版2社倒産の一因として、新風舎の場合、不明朗な金の流れ、草思社は、自社ビル建設の負担を挙げている。

 出版不況とはいいながらも、きちんとした本をつくっていれば、いきなりつぶれることはない。二社が連鎖倒産したからといって、これからの業界自体がダメということにはならない。本ばなれが進んでいる状況だからこそ、じっくりと腰を据え、読者が必要とする本をつくっていく。そのような落ちついた企業姿勢こそが、いまの出版社にもとめられている。(『民主党波乱の航海』アストラ)

 業界に楽観視できる要素はない。それでも、出版の存在意義として、良質の書籍を作るしかないだろう。

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