歴史の捉え方

mukuku2010-02-07

 カティンの森ポーランド将校が大量虐殺された事件。犯行の首謀がドイツではなく、ソ連だったという事実を、ソ連の衛星国であるポーランドは、長年伏せていた。
 父親を虐殺されたワイダは、『カティンの森』(ポーランド)を犠牲者一家のヒューマンドラマに仕立てて、悲劇性を強調するわけではない。告発者を英雄調に描くわけでもない。事件を群像劇にし、歴史を多角的な視点で浮かび上がらせることで、かえって、秘められたものを印象深いものにしている。

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