2009-08-30 子どもの旅 携帯電話に残されたわずかな手がかりから、娘をさらった犯人たちへの接触手段を割り出す。 『96時間』(フランス・米国、ピエール・モレル)の父親は、元CIA工作員ならではの情報収集力と執念を見せる。 17歳の娘にとって、危急時にこんな父親がいれば心強い。反面、旅先からのひんぱんな連絡を要求されるのは、負担でもあろう。 彼女が人心売買業者から父親に救われたときは、まだ親の保護区にいる。親の庇護から逃れる旅は、これから先のことだろう。