2009-07-11 文字を読む 文字の読めるのが当たり前という認識が、日本の老若男女にはある。 『愛を読む人』(米国・ドイツ、スティーブン・ダルドリー)の女は、知識水準が低いわけではないが、文盲だった。その事実を隠すことで、受刑者にならざるをえなくなる。 彼女は名作文学を死ぬ間際まで楽しんだ。不幸かどうかは、当人が判断するだろう。