モンスターペアレント

mukuku2009-05-03

 モンスターペアレントが本物の怪物だったら?
 渡辺源四郎商店の演劇『3月27日のミニラ』(下北沢ザ・スズナリ)では、反抗的な中学生の母親がゴジラである。教員はゴジラの来週を怖れて、対応がぎこちない。学校を辞めていく教員も多い。
 少年の鬱屈感を理解するものはだれもいない。
 甘えの許される場は、学校の中だけである。少年が学校を出たとき、わだかまりは、一人でかかえていくしかなくなる。外の世界では、腹痛を訴えても、構ってくれる者はいないのだ。
 もやもや感をぶつける相手がいないときに、耐えられるかどうか。それができる大人ならば、モンスターペアレントに変貌しないだろう。 

アクセスカウンター