2009-01-10 付き合いの幸福 『ラースと、その彼女』(米国、クレイグ・ギレスビー)の青年ラースは、いつも一緒に過ごしたリアルドールの死を経験することで、ようやく生身の女性と付き合えるようになる。 ラースの変化を精神の成長とか、心の治癒と考えるのが、一般人の見方だろう。 だが、ドールと暮らしたときと、ドールを葬ったあとと、どちらが幸福か。それは、ラース本人にしか、わからないことである。