存在価値

mukuku2008-04-02

 イッセー尾形が演じるのは、満ち足りた成功者ではない。かといって、人生のすべてをあきらめた敗残者でもない。

「……先行きはないけど未来に燃えてるとか、抱えている矛盾したものをどうしても演じたい。しがらみにがんじがらめな人でなく、ある程度ボーダーラインの人々がいい。人から見れば明日は厳しいけど、その時を精一杯エンジョイして生きている。そんな彼らに重なり合いたいんですよ」(朝日新聞3月31日夕刊「仕事中おじゃまします」)

 演じがいのある人間ならば、存在の意味はある。

 

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