まだ戦後ではない

mukuku2007-09-08

 ドキュメンタリー『陸に上った軍艦』(日本、山本保博)では、映画監督・新藤兼人が太平洋戦争末期の軍隊生活を回顧する。
 訓練という名目で下級兵は尻を殴られ、靴をさかさまに履かせて行進させられる……。中身こそ違えど、こうした日常は、現代人が見ても、他人事とは思えないだろう。おかしなことが大義名分のもとで正当化される風潮は、場を問わず、残存する。
 不条理の集積を戦争ととらえるならば、戦争は続いているのである。 
 

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