平和でないとき

 新聞記者の母が大統領の汚職を追求したことで命を狙われた少女は、ウクライナを去り、亡き父の故郷、スイスに渡った。国籍を移し、体操選手として、ナショナルチーム入りを目指すつもりだった。チーム内の確執は、解決したものの、祖国の惨事が気になって仕方なかった。デモを取材した母の負傷を知り、すぐにでも帰国したかったが、果たせない。

 競技に打ち込めるのは、平和があってこそ。『オルガの翼』(フランス・スイス・ウクライナ、エリ・グラップ)の少女たちは、実際の体操選手が演じている。

         

 

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