映像の功罪

 映画監督は、表現ができればそれでよかった。時代によって、映像が戦争にかかわることもあれば、平和を訴えることもある。

映像の世紀バタフライエフェクト「映像プロパガンダ戦 嘘(うそ)と嘘(うそ)の激突」』は、イメージを喚起する映像のからくりと、その功罪を濃縮して伝えている。

 無関係の場面をはさみ、目的に不都合な場面をカットし、無思想な人々の感情を操作する映像。戦争というプロジェクトには、厖大な資金が投入され、映像技術の発展に一役買ったと言える。戦意高揚の犠牲者も大勢いるが、映像がなければ、戦争を終結できなかったろうという言葉を否定できないのが、現実である。

                  

 

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