私的なオリンピック

東京2020オリンピック SIDE:A』(日本、河瀨直美)では、競技の勝敗自体よりも、国籍や家庭生活、抗議活動といった、アスリートの報道では重視されなかった側面に重心を置いている。出産後の競技の両立を日本と海外で対比させたのは、河瀨自身の私的テーマが重なるからだろう。広報映画であっても、昔の淡い映像や風景のアップを交え、作家性を失っていない。

        

 

アクセスカウンター