男たちの果て

 やむにやまれぬ事情から、マニラのスラム街に移り住んだ高齢の日本人たち。『なれのはて』(日本、粂田剛)で記録された男たちは、近隣の人たちに助けられながらも、金銭は限られ、体も衰えて、決して安泰ではないが、そこにいるからこそ、味わえるような、不思議な解放を感じさせる。彼らが日本に帰りたがらないのは、相応の理由があるのだ。

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