本来の政治家

「日本のデモクラシーも安倍政権以後「ジャクソニアン」化しつつあるというのが私の診たてである。日本の有権者たちはある時期から統治者に高い能力や見識や倫理的インテグリティーを求めることをやめた。……それよりはむしろわかりやすい人気取り政策を行ない、味方と身内を重用し、「政治的に正しい理想」は鼻先でせせら笑うような「等身大の政治家」を好むようになった」(内田樹『後手に回る「リアリスト」』-『週刊金曜日』6日・13日合併号)

 

 政治の役割を否定したり、関心を拒む者も、政策と無縁ではいられない。本来の政治家に必要とされる大局観や責任感は、経済・文化・スポーツの分野の人々に学ぶどころか、はるかに上回るべきものだろう。

                     f:id:mukuku:20210808095832j:plain

 

アクセスカウンター