ゆるい冒険

 休暇中の空軍パイロットが、誘拐された婚約者を救出するため、パリからブラジルまで追っていく。ジャン=ポール=ベルモンド主演の『リオの男』(フランス・イタリア、フィリップ・ド・ブロカ)は、冒険活劇といっても、米国映画のような超人的肉体で敵を粉砕するというのではない。機智だけで難関をすり抜け、ひたすらゆるく、サスペンスよりも喜劇性が主体だ。このような作品があるのも、映画の豊かさの証明だろう。

         f:id:mukuku:20210516090032j:plain

 

アクセスカウンター