バカンス


 いわゆるバカンス物だが、『ほとりの朔子』(日本・米国、深田晃司)は少女の成長や恋心だけを描いたものではない。人間のもう一つの顔を知らせることで、単眼ではとらえられない、関係や世界を見せつけるのだ。
 バカンス的な場所や時間は、我々の日常そのものなのである。

アクセスカウンター