境界線の演劇 

  死体となった元夫。家出したはずの夫。彼らとかかわる妻もまた、存在自体があやふやだ。彼女の口内には海が広がり、歯が底にある。

  前田司郎が得意とするあいまいな境界線を描いた五反田団『いきしたい』(こまばアゴラ劇場)は、コロナ対策とやらでわずか1時間の上映ながら、密度の濃い構成になっている。

                      f:id:mukuku:20200926221545j:plain

 

アクセスカウンター