娘に託したもの

 娘が子役のオーディションに受かるために奔走する。『ベリッシマ』(イタリア、ルキノ・ヴィスコンティ)の母親は、あまりにも饒舌で、あまりにもエネルギッシュ。情熱の裏には、うだつの上がらない生活を変えたいという必死の思いがある。

 審査時の失敗が不幸中の幸いとなり、娘はオーディションに受かる。ところが、娘を笑いものにされた母は、映画出演を断ってしまう。娘への敬意は、自分を愛することでもあった。

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