遠からず

  暴動を疑われ、関東大震災時に虐殺された在日朝鮮人たち。五輪開催前に追悼の木を植え直そうと、市民が神社に集う。

  燐光群『九月、東京の路上で』で、演者たちのたたみかけるような語りによって明かされる幾多のエピソード。今日の観客は、遠い日の出来事として傍観するかもしれない。だが、クライマックスで塀を盾にした市民が襲撃されるとき、恐怖が他人事でないことを体感するのだ。

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