出生の異議

 


 映画『金子文子と朴烈』(韓国、イ=ジュンイク)では文子の人格形成の経緯が見えにくいが、獄中手記の『何が私をそうさせたか』(岩波文庫)では、当時許されなかった自我の目覚めが率直に綴られている。

 

 人は出生時に性も家庭も選べない。そのことで制約を受け、不幸に甘んじていいのか。現代までつながる異議申し立てがある。社会運動家との結びつきは、必然だったろう。

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