ギリギリのエンタメ

 囚人上がりの軍人たちが、ドイツ軍将校のパーティーに潜入し、屋敷の爆破を決行する。成功すれば、減刑を果たせるのだ。民間人さえも地下に閉じ込めての発火は、ナチスの収容所政策を連想させる。
 はぐれ者の活躍で奇襲は成功したものの、敵味方双方とも多数の犠牲者が出る。彼らを批判的だった将校たちは、苦虫をかみしめながら喜ぶという後味の悪さ。
特攻大作戦』(米国、ロバート・アルドリッチ)は、エンタメとしての要素をギリギリで踏まえつつ、戦争アクションのパロディーという姿勢は崩していない。

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